株で大損した経験を糧にして、長期投資で資産倍増を目標に。よっしさん(既婚)のお金事情
よっしさんの資産ポートフォリオ
FINANCIAL STATUS
年収:700万円
現在の資産額:1,500万円
毎月の出費:42万円(うち住居費10万円)
- :%
私は公務員として日々、他官庁との書類のやり取りや事務連絡等を中心とした業務についています。
妻と子供2人に恵まれ、2年程前にマイホ-ムを購入しました。
35年ロ-ンで組んだため、その返済を考えると頭が痛くなりますが、何とか資産運用などで負担を軽減していきたいと思っています。
妻は専業主婦をしています。一時期共働きについても考えましたが、子供の教育があるからと「しばらくは専業主婦でいたい」と言われました。
私としては先のことを考え妻にも働いてもらいたいと思うのですが、口に出すと100パーセント喧嘩になるので、こればかりは上手く切り出せずにいます。
これからの時代、退職金や年金がどうなるか不安ですし、できる限り資産運用などで自己防衛していきたいと思っています。
1これまでの私
株で大損した経験を糧にして。
10年ほど前に日本株式を初めて購入しましたが、その一カ月後くらいに株価が暴落しました。
今でこそ、長い目で見れば大したことなかったのだと分かりますが、当時はパニックになりました。
元証券マンの知人にどうしたらいいのか聞いたところ「まだ下がる地合いだから売った方がいい」と言われ、大きなマイナスになりました。
おそらく、その知人は買戻しも含めての考えだったのでしょうが、当時の私はそんな考えは思いもよらず、株は怖いものだと考え、そのまま大損だけで終わりました。
その経験を糧にして、今は長期的な投資を行っています。
参考:よっしさんが現在運用中の投資商品
- 米国株式 約150万円
- 投資信託 東京海上ジャパンオ-ナ-ズ株式オープン 約80万円
- 投資信託 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 約80万円
- 投資信託 iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス 約80万円
もう多少の増減で一喜一憂するようなことはありません。そのおかげか、多少ではありますが毎年収益が出ています。
2現在の私
クレカ決済・スマホ決済では、なかなか「お金のありがたみ」が感じられない。
お金を増やすには、本業の給料を増やすか、副業をするか、支出を減らすしかないと思っています。
一番簡単にできることは支出を減らすことなので、常に実践しています。
私が最初に始めたのは携帯電話です。大手キャリアから格安スマホに変更しました。
妻の携帯電話も併せて変更したところ、毎月15,000円くらい安くなりました。
毎月のコストを抑えていくことは非常に大切で効果があることを携帯電話のキャリア変更で知って、それからはガソリン代、電気代、水道代、ガス代などにも注意するようになりました。
また、支払い時に割引になるクレジットカードを作ったりスマホ決済などを活用するなどして、それらで得られるポイント還元を有効活用しています。
あわせて読みたい
- ポイントを最大有効活用できる、おすすめクレジットカード6選!
- 1)クレジットカード選びは「ポイント」の有効活用も意識して クレジットカードを利用して貯まったポイントは、次回以降の支払いに充当したり、商品と交換したり、他の...
一方で、スマホ決済が世の中に浸透してきてから、現金払いの習慣がなくなり、お金の有難みが薄れてしまったのではないか──よくそんなことを思います。
スーパ-やコンビニ、コーヒ-ショップ等で手軽に決済できることから、のどが渇いたり、小腹がすくと躊躇することなくコンビニなどで買い物をするようになりましたし、ドライブスルーを見かけるとすぐに入ってしまいます。以前なら、ドライブスルーといっても財布から現金を出すのが面倒でほとんど利用していませんでした。
また、スマホ決済で手に入るポイントやクーポンを利用しなければもったいないという感覚もありますが、その考えがたまに無駄遣いを助長しているときもあるような気がしています。
せっかく毎月の固定経費を減らす努力をしているのに、無意識に無駄なお金の使い方をするときがあって、この点はもっと注意していきたいです。
3これからの方針について
65歳までに、資産を倍にしたい。
老後には資産が大きく増えていると良いと思います。65歳までに、資産が今の倍以上になっているのが理想ですね。ただ、それを実現するには継続的に毎月コツコツ積み立てていくしかないと思います。
今の低金利時代にただ貯金するだけでは絶対に無理だとわかるので、iDeCo、つみたてNISA、株式(日本、米国等)、コモディティ、仮想通貨、投資信託などを組み合わせて活用しなければならないと思っています。
数年に一度の株式市場の暴落があったとしても、大損することがないような強いポートフォリオで投資していきたいです。
そのために、日々節約生活をおくるとともに、金融商品等の情報収集を行い、短期的な資産の増減に一喜一憂せずに長い目で資産を育てていくつもりです。
よっしさんの、「今後の資産」シミュレーション
- Point1
- よっしさん 54歳-61歳|子ども2人が大学に進学し、年間平均約100万円の学費が発生で)
- Point2
- よっしさん 55歳|自家用車購入(120万円) 以後、10年ごとに買い替え(75歳まで)
- Point3
- よっしさん 65歳|定年退職 1,500万円の退職金が支給される 年金受給生活開始
- Point4
- よっしさん 77歳|住宅ローン完済
※ 上記生涯資産シミュレーションは、よっしさんの現資産・年収・支出と現在国内における平均的な教育費、養育費、各種税、年金、金利等を加味して独自算出しております。金額・数値についてはあくまで目安としてご覧ください。
※ 支出には収入の各種税(所得税、住民税等)・および保険料(健康保険料、厚生年金保険料等)が含まれています。
※ 65歳以降の収入は、公的年金等に加えて株式や投資信託等による値上がり益や配当金による収入が含まれます。
1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格)CFP®︎ |住宅ローンアドバイザー平澤 朋樹さんのアドバイス
金融商品や保険などの販売を目的としない中立の立場で、住宅購入と資産運用を中心にアドバイスをしています。
これまで住宅購入と資産運用専門ファイナンシャルプランナーとして累計1,000件超の相談をお受けしてきました。
相談者の希望するライフプランを実現させるため、最大限のメリットを出せるよう様々な提案をしています。
また、上場企業でライフプラン、確定拠出年金、資産運用、住宅購入などのセミナーを行うほか従業員向けの相談を毎月実施しています。
#1 家計の取り組みについて
固定費の削減を含め、支出をコントロールされていることはとても良いと思います。
無駄遣いを気にされているようですが、多少のお金はストレス発散にもなるでしょう。逆にきっちりしすぎてしまうとそれがストレスになることもあります。
「毎月これだけ貯める」という目標を設定して、その目標を意識しつつ余ったお金を自由に使う、という形にしていくと精神衛生上にも良いと思います。
#2 夫婦の働き方について
「私としては先のことを考え妻にも働いてもらいたいと思うのですが、口に出すと100パーセント喧嘩になるので、こればかりは上手く切り出せずにいます。」とありましたが、共働きは収支の改善に大きく役立ちます。
現在のよっしさんの資産シミュレーションでは資産がマイナスになることはありませんので「必ず共働きにしなければならない」ということはないでしょうが、それよりも「どんな人生を歩んでいきたいか」という観点からライフプランを作ってみると良いと思います。
これから先の人生で、住居や子どもの教育方針、その他余暇の過ごし方や老後にかけて、「どういう風にしていくか」と「その場合、どれくらいお金がかかるか」を考えて、プランに落とし込んでいくのです。
作成したプランを夫婦で確認して、「共働きしなければ達成しなそうだね」となれば、奥さんも就労に対して前向きに検討するようになると思います。
もちろん、ライフプランは奥さんと一緒に、二人の希望をすり合わせつつ作成してくださいね。
あわせて読みたい
- 30代子どものいる家庭のこれからの「お金」と「資産」に向けて、大切なポイントは?
- 1)30代の今、毎月、どれくらい支出がある?年間で貯まるお金はどれくらい? 今現在の家庭の収支状況を明確に! これからの人生に...
#3 老後の資産形成について
「65歳までに資産を倍にしたい」ということですが、こちらも前述のライフプランと併せて目標金額を設定していくと良いと思います。
現在のよっしさんの毎月の生活費は32万円ですよね。老後もそのくらいの生活費がかかる想定であった場合に、年金生活に入ったのちの資産の取り崩し額がどれくらいになるかを計算してみてください。
年金の支給額は毎年送られてくる「ねんきん定期便」や日本年金機構が運営するウェブサイト「ねんきんネット」で予測できます。
そうすると、どれだけ資産を貯めると良いかであったり、投資の運用利回りをどのくらい目指すと良いかがわかり、目標を目指そうという意識を持ちやすくなるでしょう。
あわせて読みたい
- 今さら聞けない?国民年金・厚生年金の仕組みをやさしく&わかりやすく解説
- 1)公的年金(国民年金・厚生年金)は、人生のリスクを総合的に保証する仕組み 公的年金は「老後の生活を支えるもの」と思っている方は多いと思いますが、実はそれだけ...
#4 投資・資産運用について
ポートフォリオの考え方もしっかり持っていて、素晴らしいと思います。
押さえるべき点は把握していると思いますが、特に税制優遇のある制度を優先して行うと良いと思います。
つみたてNISAやiDeCo、それからお子さんもいらっしゃるのでジュニアNISAも検討してみてはいかがでしょうか。
また、つみたてNISAは奥さんも一緒にやれば一人年間40万円までの投資も2倍で行えますので、おすすめです。
あわせて読みたい
- つみたてNISAはやったほうが良い?つみたてNISAの特徴とおすすめの人
- 1)つみたてNISAのポイント・特徴 つみたてNISAとは、「長期」「積立」「分散投資」を通じて資産形成を支援する制度です。v 対象となる商品は、一...
- iDeCo(イデコ)はやったほうが良い?iDeCoの特徴とおすすめの人
- 人生100年代といわれる今、最近では年金2,000万円問題が話題となり、長い老後を見据えた将来の資金形成に不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。少子高齢社会の日本の...