松井証券はおすすめ?メリット・デメリット、評判、口コミを紹介
証券会社はたくさんあり、どこの証券会社が良いか迷ってしまう方も多いはず。
どういった投資商品を売買するかにより変わってきますが、国内株式への投資を検討されていてネットが使える方であれば、手数料が安いネット証券が選択肢に入ると思います。
ネット証券=手数料が安いというイメージしかなく、どこでもネット証券なら同じという考えかもしれません。しかし、ネット証券にはそれぞれの特色があります。
今回は、松井証券というネット証券の中でも伝統のある証券会社を紹介します。
Index
1)松井証券は、どんな証券会社?
松井証券はもともと老舗の証券会社ですが、いちはやくインターネットサービスを取りいれ、1998年より「ネット証券」としての運用を開始しました。
同社の行動指針のひとつとして挙げられるのが「イノベーティブなサービスを常に提供」。業界初の試みを数多く行っております。
なかでも「一定金額以下の約定金額には手数料無料」の仕組みは、少ない金額から始めたときに松井証券では手数料が無料で売買ができるというもので、これから新しく投資を始める方、小額から取引したい方には嬉しいサービスでしょう。
松井証券の基本情報
サービス名 | 松井証券 |
---|---|
運営会社 | 松井証券株式会社 |
総合評価 | 4.4 評価・口コミはこちら |
設立 | 1931年 |
取り扱い商品・サービス | ・株式(現物取引・信用取引) ・投資信託 ・IPO(新規公開株)、PO(公募・売出し) ・貸株サービス ・立会外分売 ・ベストマッチ(約定価格改善サービス) ・PTS ・MMF ・先物・オプション取引 ・NISA/つみたてNISA ・FX ・ETF/REIT ・iDeCo |
主な特徴 | ・お得な手数料 ・IPO投資 ・株式取引で役立つツール |
2) 松井証券のメリット・デメリット
ネット証券というと、まず初めに思いつくのが「手数料の安さ」です。
ですが、それぞれのネット証券にはそれぞれの特色があるようにメリットとデメリットというものも存在します。
松井証券が自分にとって使い勝手はどうなのか。
またはどんな取り扱い商品があるのか紹介していきます。
松井証券のメリット
1.1日の約定金額50万円まで手数料無料
松井証券では、一日の株式取引50万円までは手数料が無料です。
これは初心者や少額で取引したい方にはとてもありがたい制度です。ネット証券は手数料が安く設定されていますが、コストは安いに越したことはありません。
50万円以下で取引できる株式は数多く存在しますし、なかには数万円で買える銘柄も多いので、小額から株式取引を始めたい方には嬉しいですね。
2.IPO・POの抽選参加時の申し込み代金不要
IPO銘柄は投資家にとても人気があります。
IPOとは
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、企業が上場し市場に株式を公開することを言います。
上場前のIPO株を購入した場合、上場後に値上がりによる利益を得られるケースが多いとされ(2017年にIPOを実施した企業89社において、初値が公募価格を上回った銘柄が全体の約91%)、そのため多くの投資家から関心が寄せられています。
IPO銘柄は、上場前の公募・売り出しの段階からとても人気があります。
多くの証券会社ではお得意様を中心にIPO銘柄を割り当てていく傾向があり、「購入したくてもなかなか手に入らない」といったことがよくあります。
更には、証券会社によっては抽選参加の段階で購入予定代金の入金が必要な場合があります。
一方、松井証券では口座を持っていれば誰でも抽選のチャンスがあり、IPOの抽選参加に事前に入金をする必要もなく、購入申込期間最終日までに用意すればOKです。
3.株式取引で役立つツール
松井証券は、株式投資初心者向けのツールが充実しています。
使い勝手がよく、無料のものも多いので、これから株式投資をしたいと考えている方にはメリットがあると思います。
例えば、松井証券の以下ツールは実際に使ってみて、利便性を確認しておくと良いでしょう。
QUICKリサーチネット 株主優待の検索やアナリストによるマーケットや個別銘柄の分析、幅広いレポートを閲覧できるツール。 | |
QUICK情報 リアルタイム株価、ニュース、決算情報、市況や多彩なランキングを確認できるツール。銘柄のスクリーニングが可能。 | |
チャートフォリオ チャートの形状から、銘柄の検索や市場全体のトレンド確認が可能なツール。 | |
テーマ投資ガイド 注目のテーマをランキング形式で表示し、簡単に旬のテーマに関連した銘柄やニュースを探すことができる情報ツール。 |
松井証券のデメリット
一方の松井証券のデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
それぞれ、順を追って見ていきましょう。
1.約定金額50万円以上の手数料が高い
松井証券は1日の約定金額が50万円以下は手数料無料なので、株式投資を小額から始めたい方などに向いています。
ただ、50万円以上の取引手数料は他社と比較して決して安くありません。
50~100万円の約定で1,000円の手数料、100万円を超えて200万円までで2,000円の手数料がかかります。その後、100万円増えることに1,000円ずつ増えていきます。
松井証券の1日の約定代金合計金額 | 手数料(税抜) |
---|---|
50万円まで | 0円 |
100万円まで | 1,000円 |
200万円まで | 2,000円 |
200万円~ | 100万円増えるごとに1,000円加算(上限100,000円) |
100万円の約定で500円~600円の手数料が多いネット証券では、1,000円の手数料は比較的高いと言えるでしょう。
一日の約定金額が50万円を超えるような取引が多く、頻繁に売買する人には不向きと言えるのではないでしょうか。
2.他社に比べて取扱商品が少ない
国内株式の取引については特典のある松井証券ですが、それ以外の投資商品となると種類の多いネット証券と比べて見劣りするかもしれません。
松井証券は、国内市場に上場する一部ETF等を除き、外国株式の取り扱いがありません。
昨今は、米国や中国などの個別株式等に各国の市場から直接投資することができます。また、外貨を持っていなくても、その日の為替レートで証券会社が換算してくれるため、日本円のまま外国株式に投資することができます。
外国株式に投資したい方は、ほかの証券会社に口座を開設する必要があります。
3) 松井証券は実際のところどうなの?利用した人の評判・口コミ紹介
ここまで、松井証券の概要や主なメリット・デメリットを紹介してきましたが、やはり実際に口座を作って取引をされた方の生の声も聞いておいたほうが安心でしょう。
自分希望に合っていれば、前もって知るいい機会になるはずです。
以下、実際に松井証券を利用した方3名の評判・口コミを紹介しております。ぜひ参考にしてみてください。
松井証券の評判・口コミ①「松井証券は、手数料が業界で最も安いのでは」
名前 (年齢、お住まいの地域) | kaaajiさん(29歳、東京都) |
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松井証券利用歴 | 2年 |
松井証券で運用している主な銘柄・商品 | 現物株式取引 上場株式(東京証券取引所 1部・2部・マザーズ・JASDAQ) ETF(上場投資信託) REIT(不動産投資信託) |
評価 | ★★★★☆ |
松井証券の良かった点・悪かった点は──。
- kaaaji
さん -
良い点:手数料が業界で最も安いことです。
松井証券は1日の約定金額が50万以下であれば手数料が発生しません。
以前は10万円以下で無料だったのですが、これが引き上げられました。
初心者の私としてははじめやすい証券会社ですし、50万円以下の手数料が無料なので、継続して利用したいと思っています。
悪い点:メンテナンスの頻度が多く売買したいときに利用できないことです。
仕事の合間で株の取引をしているのでタイミングが悪くメンテナンスで利用できないところが残念です。
これから松井証券を利用する方へのアドバイス
- kaaaji
さん -
初心者の方は扱い金額の少ない低位株(※株価が低い株式のこと)からスタートすることをお勧めします。
損をしたとしても少額で済むので勉強代だと思い、そこで株の動きを把握してください。
また、株主優待を実施している企業もあるので、それ目当てに投資するといった遊び心を持って気軽に始めてみると楽しいと思います。
松井証券の評判・口コミ②「松井証券は『少額から始める人』に特におすすめの証券会社」
名前(年齢、お住まいの地域) | コウジさん(30歳、神奈川県) |
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松井証券利用歴 | 5年 |
松井証券で運用している主な銘柄・商品 | 日本株式の現物を主に運用しています。 野村HD 1000株 東芝 3000株、 ソフトバンクGHD 100株。 |
評価 | ★★★★☆ |
松井証券の良かった点・悪かった点は──。
- コウジ
さん -
1日の約定代金が50万円までなら手数料が無料なので少額から始めるのにとても向いています。
また、IPOの申し込みについても事前に資金を預ける必要がないのがとても便利です。
初心者向けのメリットはいくつかあるのですが、一方で取引ツール(操作画面)は他のネット証券に比べて見劣りするような印象を受けました。
これから松井証券を利用する方へのアドバイス
- コウジ
さん -
初めて株を始める方やNISAで購入のように少額(50万円以内)から始める方は、松井証券を取引する証券会社の一つに入れても良いと思います。
また、預かり金なしで申し込みできるのでIPO狙いで口座を作っておくのもよいでしょう。
松井証券の評判・口コミ③「少額の場合には取引手数料が無料になるところが良いですね」
名前(年齢、お住まいの地域) | シュナウザーさん(41歳、千葉県) |
---|---|
松井証券利用歴 | 2年 |
松井証券で運用している主な銘柄・商品 | 東ソー株 50万円 オービス株 20万円 |
評価 | ★★★★★ |
松井証券の良かった点・悪かった点は──。
- シュナウザー
さん -
松井証券で株を運用しているメリットは、少額の場合には取引手数料が無料になるところです。
1日の約定代金合計金額が50万円までならば取引手数料が無料になるので、少額で株を運用したい場合には松井証券を利用しています。
それにスマートフォンアプリの取引ツール「株touch」がかなり使いやすく気に入っています。
このアプリは気軽に株価やチャートの動きをチェックできるので嬉しいです。
逆に悪い点は、約定代金が50万円を超えると手数料がやや高いことです。
少額の取引に限定したい場合には松井証券は良いですが、大きな金額で取引をする場合には手数料が高く、松井証券を使うメリットはあまりないでしょう。
これから松井証券を利用する方へのアドバイス
- シュナウザー
さん -
松井証券で取引をする利点は、「50万円以内の株取引をする際に手数料がかからない」ことです。
ですが、それ以上の金額の株取引をする場合には他社のネット証券の方がもっと手数料が安いところがありますので、そちらも検討されると良いでしょうね。 株取引をするにあたっては常に手数料のことを考えておく必要があります。
意外と投資初心者は手数料に関する知識が足りないので、手数料に関することはまず初めに知っておくと後々の運用もスムーズになるでしょう。
手数料が高いと利益がそれだけ目減りしますので、これから株取引をする際には手数料をいかにして抑えるかを一番に考えると良いと思います。
松井証券を利用している人の評判・口コミまとめ
多くの方が「良い点」として挙げていたのは、2019年の12月20日から改善された1日の約定金額が50万円以内であれば売買手数料が無料という点です。
これから株式を始めようと思っている方や、少額取引をする方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
一方、大口の取引──主に100万円以上となると、手数料が他のネット証券よりも割高になる傾向があります。
その他、投資家へのサポート体制が充実している点に関しても高い評判を得ているようです。
スマートフォンアプリの「株touch」のツールや、投資家向けの情報提供である「QUICK情報」などは株式投資をするうえで役に立つでしょう。
また、IPOの申し込みに事前に資金を入れなくても抽選ができるのも高評価のポイントです。
抽選に当たった時の買い付け手数料は無料ですし、あらかじめ口座を作っておけばIPOの抽選参加の際すぐ申し込みできるので、口座だけは作っておくという意見もありました。
4)松井証券を実際にはじめてみよう!松井証券 口座開設の流れ
松井証券にて口座を開設する際はオンラインと書類の郵送で開設できます。
口座開設にかかる費用は無料です。
用意するものはマイナンバーと本人確認書類です。開設にはオンラインで4日ほど、郵送の場合は最短1週間と記載がありますが、郵送期間などを考えると2週間程度を見ていたほうが良いかもしれません。
① 松井証券の公式ページにアクセス、口座開設ページへ
松井証券の公式ホームページにアクセスします。
https://www.matsui.co.jp/?mnu=hd#
ホームページに入るとすぐにポップアップで口座開設の案内が出ますので、そちらからも手続きは可能です。
ポップアップを消してしまっても、下記のようにオレンジ色の「口座開設」からも手続き可能です。
② 個人情報の入力
ご本人様情報の入力とご住所の入力、ご連絡先の入力をします。
特にこの辺りは問題ないかと思いますが番地やマンション名などのフリガナも間違いないかしっかり確認しましょう。
また、本人確認書類に記載のマンション名と記載のマンション名の一部が誤っても不備になる可能性があるので念には念を入れてチェックしましょう。「反社会的勢力……」も忘れずにチェックします。
それから職業勤務先の情報を入力します。インサイダー情報に絡む事案になりますのできちんと正直に入力しましょう。
そして連絡先の優先順位を選択します。今後の取引時もそうですが問題なければ連絡が来ることはまずありません。
③ お取引情報の入力
お取引情報では松井証券に振り込むための銀行の指定、特定口座、投資方針の入力、そして先物・FX・信用取引の口座を開設するかのチェックがあります。
特定口座とは
…特定口座とは、投資信託などの取引で生じた譲渡損益等の計算を証券会社が代わって行ってくれる口座。これにより一般口座では必要とされる煩雑な確定申告の手続きを軽減できる。
特定口座については「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」があります。「源泉徴収あり」は株や投資信託を売却したときに利益を計算し税金を徴収してくれます。
「源泉徴収なし」は税金の計算はしますが徴収はしないので、利益が出た場合は確定申告が必要になります。
国内株や投資信託をメインに考えているのであれば、「源泉徴収あり」とすることをお勧めします。特定口座を開設せずに一般口座で株式や投資信託を購入すると、特定口座に戻すことはできないからです。
④ 本人確認書類の提出
最後にマイナンバーと本人確認書類のアップロードが必要になります。
マイナンバーが確認できる書類は「個人番号カード(マイナンバーカード)」、「通知カード」、「マイナンバー記載の住民票」です。
本人確認書類は、氏名・現住所・生年月日が載っているものです。顔写真付きのものであれば1点、顔写真なしなら2点必要になります。
例として「個人番号カード(マイナンバーカード)」は表面が顔写真付き本人確認書類、裏面がマイナンバー確認書類になりますので、両面のコピーで良いということになります。本人確認書類の保険証であれば、住民票などの本人確認書類が必要になります。
まとめ)「まずは小額から取引を始めたい」方は松井証券はおすすめ
松井証券のメリット・デメリットを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。実際に利用された方の口コミや評価もありました。
松井証券での口座開設は、これからどんな金融商品に投資したいかによりますが、国内株を新規で始めたい方やIPO狙いの方にはとくにおすすめできます。
また、メインの口座としてではなくサブとして口座を持っておくのも良いかもしれません。