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憧れの「セミリタイア」を実現して。goさん(独身)のお金事情

goさん 男性 50歳歳(独身)無職

goさんの
資産ポートフォリオ

FINANCIAL STATUS

年収:50万円
現在の資産額:7,070万円 
毎月の出費:15万円(うち住居費5万円)

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大学卒業後、結構な期間、貧しいアルバイト生活を送っていましたが、その後「まともな生活を送りたい」と思って正社員として勤務しました。

もともと結婚願望はなく、ずっと独りで静かに暮らしたいと考えていました。
あるとき、「アーリーリタイア」という生き方を知って、「そんな生き方があるのか!」と衝撃を受けました。

早速、働きながら資産形成に関して勉強しつつ実践していきました。そして今年50歳を迎えることを契機に、昨年会社を退職しました。

退職後は資産運用をしつつ適度にアルバイトして気楽に少しだけお金を稼ぐという、いわゆるセミリタイア生活を送る予定でした。

ですが、一旦仕事を辞めてしまうともうダメですね。働くモチベーションがどうしても持てない。
アルバイトをする気にもならず、併せてコロナ禍で良いアルバイトも見つからないこともあってで、現在はダラダラとネットサーフィンや動画視聴をして日々を過ごしています。

1これまでの私

アーリーリタイアをして、優雅な生活を手に入れたい。

前述しましたが、「アーリーリタイア」、「セミリタイア」という生き方があることを知ったことが最も衝撃的でした。

しかも、例えば事業を立ち上げて成功させて何億、何十億と大儲けしてからのリタイアではありません。
アーリーリタイアをした人達の多くは数千万円程度の資産しかないのに、節約をしたりポイントサイトを活用したり、少しだけアルバイトするなどでサラリーマン生活から抜け出し、日々充実した生活を送っているのです。

そんな人たちが日本にたくさんいることを知ってびっくりしました。

「そうはいっても、生活を切り詰めてのセミリタイア生活は大変だろう」とも思ったのですが、実際にセミリタイアした人たちのブログなどを見てみると、誰もが普通の、少なくとも会社員当時の自分よりもはるかに充実した生活を満喫しているように見えるのです。

「自分もこういう優雅な生き方がしたい…!」と思う気持ちはどんどん強まり、その後の人生観や生活スタイルは大きく変わりました。

2現在の私

節約活動は、「ゲーム」感覚で。

現在意識していることは、とにかく自分の生活スタイルを見直し、検証、改善すること。
これがいちばん大事だと感じています。

節約で一番簡単に取り組めるのは食費でしょうが、ただ削るだけでは健康を害してしまうリスクもありますし、なにより楽しい食生活を送ることができません。
そこで、できるだけコストを抑えつつ身体に良いものを摂取し、かつ充実した食生活を感じることができるかをいつも測りつつ、それをゲームのように楽しむようにしています。

また、家賃や通信費などの固定費を下げることもとても大切だと分かりました。以前は10万円程度のアパートで暮らしていましたが、現在のアパートの家賃は5万円です。これだけでも5万円の生活費を抑えることができています。

光熱費も以前はクーラーやヒーターを何も考えず使っていましたが、電気代の安いこたつを利用したり、重ね着をしたり、冷暖房が効いている図書館を利用するなどして削減を図っています。

苦労していることでは、「確定申告」ですね。
今年始めて確定申告をしましたが、株やETFを購入している証券会社の口座が源泉徴収のある特定口座でなく、なぜか一般口座にしていたことを知り、かなり確定申告の作成が面倒でした。

おそらく当時は会社勤めをしていたということで、会社に通知が行かないようにと考えて一般口座を選んだのかもしれません。

特定口座とは

売買内容の記録や損益の計算を証券会社が代わりに行ってくれる口座をいいます。
「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」を選ぶことができ、「源泉徴収あり」の方は証券会社が取引の都度、利益から税金を徴収して、税務署へ納付するため、自身で確定申告をする必要がありません。

※「源泉徴収あり」で確定申告しなければ、分離課税になるので会社への通知はありません

今持っているETF等がある一般口座から、新たに特定口座に移すことはできないらしく、一旦全て売却し、改めて特定口座からETF等を買い直さなければならないようです。今後も毎年確定申告の時期には面倒な計算等をする必要があるようでとても気が滅入ります。

また、全ての銘柄を毎月分配型ではなく再投資型(※編注 ETFの場合、通常分配金は再投資されませんが、何らかの仕組みを使うことで、再投資できる場合もあります)にしていて、それは資産形成上悪くないと思うのですが、いざセミリタイアを始めてみると、(投資資産では分配金等の取り崩しがないため)普段使う現金は預貯金から取り崩すことになります。

すると、手元の現金がどんどん減っていってしまう。これが結構ストレスに感じています。

3これからの方針について

これからも、ほったらかし投資で

昨年から現在(2020年~21年)にかけて日本もアメリカも株価が好調で、その恩恵で額面上の総資産額も過去最高の数字になりました。ですが、現在かなりのバブル状態であり、いつバブルが弾けてもおかしくないという報道も見られるので、今後についてはかなり心配しています。

ただ、10~20年の長期単位でみれば、景気は右上がりになっていくのが自然という意見もあり、これを信じているので将来も少なくとも今と同じくらいの資産を保有できているとも思います。

また、自分の場合はデイトレーダーのような手法ではなく、いわゆるほったらかし投資です。ですので、日々の株価に一喜一憂せずに済み、これまで月に1回程度の資産状況を確認するというスタイルを貫いていきました。

これからについては、セミリタイア生活を始めたもののまだアルバイトなどもしていないので、運動がてら気晴らしがてらでアルバイトを行って生活費を稼ぐとともに、余裕があれば、株などに追加投資していきたいと考えています。



goさんの、
「今後の資産」シミュレーション

Point1
goさん 51歳|キャンピングカー購入予定(400万円)
Point2
goさん 55歳|自家用車買い替え(120万円)。以後、8年おきに買い替え
Point3
goさん 65歳|年金受給開始
100歳時点での資産総額:3,234万円

※ 上記生涯資産シミュレーションは、goさんの現資産・年収・支出と現在国内における平均的な教育費、養育費、各種税、年金、金利等を加味して独自算出しております。金額・数値についてはあくまで目安としてご覧ください。
※ 支出には収入の各種税(所得税、住民税等)・および保険料(健康保険料、厚生年金保険料等)が含まれています。
※ 65歳以降の収入は、公的年金等に加えて株式や投資信託等による値上がり益や配当金による収入が含まれます。

1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格)CFP®︎ |住宅ローンアドバイザー平澤 朋樹さんのアドバイス

金融商品や保険などの販売を目的としない中立の立場で、住宅購入と資産運用を中心にアドバイスをしています。
これまで住宅購入と資産運用専門ファイナンシャルプランナーとして累計1,000件超の相談をお受けしてきました。

相談者の希望するライフプランを実現させるため、最大限のメリットを出せるよう様々な提案をしています。
また、上場企業でライフプラン、確定拠出年金、資産運用、住宅購入などのセミナーを行うほか従業員向けの相談を毎月実施しています。

#1 資産配分(アセットアロケーション)の見直しを

ETFの内訳がわからないので何とも言えませんが、現状の投資運用は国内の資産が多く資産配分が偏っていることが見込まれます。
リスク管理のためにも資産配分(アセットアロケーション)を見直し、外貨建ての資産を入れるなどしてアセットマネージメントをしていくことを意識すると良いでしょう。

また、国内ETFがすべて株にしている場合は、リスクは更に大きくなります。株価暴落が起きた際に資産が大きく減ってしまうことがないように、守りの資産としてタイミングを見ながら債券を入れていくと良いでしょう。

#2 今後のお金の使い方と、時間の使い方について

現在の資産シミュレーションでは、資産運用を適切に行っていった場合は100歳時点でも3,000万円以上の資産が残る予測となっています。

現在はかなり支出を抑えての生活をされていますが、リスクを踏まえたうえで「より満足する生活」をしていくために「お金をどんな風に使っていくとよいか」についてプランニングしておくと良いかもしれません。

あわせて、せっかくセミリタイアで得たこれからの自由時間についても、どう活用していくのが良いかもっと探求していくと良いと思います。

#3 この記事を観て、「セミリタイア」に興味を持った方に

記事を読まれている方で、goさんのようなセミリタイアの生活に興味を持った方もいると思います。
セミリタイアを目指す際は、以下の3点についてしっかり考えたうえで行った方が良いでしょう。

  • どれくらいまで資産を貯めて、そこから(リスク管理しつつ)どれくらいのリターンを得るか
  • どれくらいの生活レベルにしていくか
  • 仕事を辞めたあとに何をするのか

あなたにとってセミリタイアが単なる現実逃避といったものではなく、より大きな幸せを得るための選択なのかどうかについて、じっくり考えてから判断することをおすすめします。